児童発達支援・放課後等デイサービス「虹の道」の支援では、自然体験、リズム、わらべうた(手遊び)、ものづくり、手仕事、インクルーシブ地域交流行事など、子どもの発達特性や好み、療育的目標に合わせて、その季節に応じたさまざまなプログラムをご用意しております。
虹の道の支援プログラムの特徴は、例えば山歩き・川遊びなどの自然体験という一つの活動の中に、療育に必要な総合的支援である5領域すべての支援が包括されているという点です。別の視点から言えば、子どもの発達促進、療育に必要である関わりを支援活動としてプログラム化した際に、5領域※すべてを網羅する総合的な支援が可能になる活動を選定しているという経緯があります。
※児童発達支援ガイドラインより、5領域とは、支援について「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」の5領域に分けて、支援活動との関連性を明らかにすることとあります。
虹の道は、2022年設立当初からの理念として、子どもたちが暮らす地域や暮らしの中で、
1)自然体験(山歩き、川遊び、森の中での探検、散策活動、野外調理、デイキャンプなど)
2)リズム(子どもの個々の発育に合わせたピアノや歌による身体活動)、
3)わらべうた(協調運動と手遊び)、
4)体験参加型の絵本、紙芝居の読み聞かせ、
5)ものづくり(工作、絵画、調理活動)、
6)手仕事(梅仕事、味噌作り、季節の農作物の収穫とその加工など)、
7)インクルーシブ地域交流行事等(カフェ体験、マルシェ体験活動、地域での農作業活動、保育園との交流活動など)
の支援プログラムは、上記にある療育支援5領域全てを網羅しており、暮らしにおける昔ながらの遊びや自然体験、農村の暮らしに必要な活動、及び、地域でのインクルーシブ交流が、そのまま全人的、総合的、学際的な療育活動となっております。さらに、それぞれのお子様の特性や選好、意思、価値観、身体的精神的な課題によって個別支援計画を作成し、そのお子様一人ひとりにあった療育活動を設定しております。
【虹の道が行う支援及び活動プログラムの目的と効果】
・自然体験(山歩き・森の散策・川遊び)人工的でない不安定かつ予測不可能な自然の中で自らの身体や五感をフルに使って活動する中で、身体感覚や五感が活性化し、さらに人と一緒に自然体験をする中で、人に頼る力、変えられないものを受け入れる力、代替を活用する力、人と協働する力を楽しみながら活性化していく。
・暮らし(手仕事・ものづくり体験)他の人がやっていることを模倣していく中で、観察力、コミュニケーション力がさらに活性化され、また最後までやり抜いたり、完成させたりする集中力を身につけることができる。また日頃したことがない手仕事やものづくり体験を通して、日頃使わない認知や身体活動を行うことができ、非認知能力や身体感覚を活性化させることを目的としています。
・インクルーシブ地域交流(地域の人たちとの季節の手仕事)地域の人や様々な年代の人たちとの関わりを通して、多様なコミュニケーションを参照しながら、手仕事を一緒に行うことで社会的参照能力や協働する力、集中力、貢献することの喜びから自己受容感を育てます。
・リズム、わらべうた(手遊び)などピアノの音楽や歌に合わせて、身体をうごかしたり、手足を使った活動を楽しみながら行うことで、心身の発達を促進し、子どもの心身発達に応じた効果的な療育を可能にします。
・保護者の方への子どもとのリズム研修や自宅訪問、事業所での相談活動を通して、保護者の方が虹の道の療育場面以外で、お子様により療育的に楽しく穏やかな関わりを持てるようペアレントトレーニングや行動療法及び応用行動分析を元にした具体的な場面での対処方法の相談、レクチャーなどを行っております。
・インクルーシブに子どもたちが地域で生活していけるように保育園・学校等と連携し、行事によって本人が参加可能な活動については、療育時間帯を振り替え保育園等での活動にチャレンジできるよう1ヶ月のプログラムを構成しております。
・子どもたちが活動する虹の道事業所内に、地域の人に開かれたカフェcommon cafe方丈庵や、就労継続支援B型作業所「工房たね」が併設されていることから、必要に応じてより多くの多種多様な人と開かれた交流を行うことができ、地域にある自然体験やお店での買い物体験、散策活動、季節の手仕事活動(梅取り、山菜採り、カボス取りなど)を通じて、インクルーシブな療育を地域の中で行っております。
・毎月、地域の方をお招きしたり、地域に出向くことで、農体験や参加型のコンサート、リズム・絵本・紙芝居・手遊びうた遊び活動を行うことで、インクルーシブ交流はもとより、コミュニケーションの発達や心身の総合的な発達を促進しています。
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