分かち合い、ともに生きる
「幸せに必要な関わりを、求めるところに届けたい」そんな想いから、2022年6月に虹の道ははじまりました。
小さな非収益法人である虹の道は、旧下毛地区という過疎山間地域で、0歳から大人まで利用できる児童発達支援・放課後等デイサービス・就労継続支援B型の多機能障害福祉サービス事業所です。
熱い想いを福祉制度に乗せて形にした時、「小さな非収益法人」を設立し、「過疎山間地域」で開所し、「0歳から大人まで」利用できるようにしたのですが、開所当初は、本当にいばらの道でした。「小さな非収益法人」は余力がなく、「過疎山間地域」には子どもや利用者さんが少なく、スタッフの求人も難しく、「0歳から大人まで利用」だと、「子ども」と「大人」に分かれている福祉制度では順守しないといけない福祉制度が増えてしまい書類や研修、会議に追われる日々で、高い志だけが澄み渡る青空に浮かぶ雲のようで、あっという間に資金が底をつき、自分たちの幸せが危ぶまれました。
一方で、良いこともたくさんありました。「小さな非収益法人」なので、お金もうけのためだけでない同じ志を持つ優しく熱い仲間たちが虹の道スタッフとして集まってきました。いつもピンチでお金もないので、いろんな人に助けを求めやすくなりました。そしてたくさんの優しい人たちが助けてくれました。「過疎山間地域」なので、元気のいい子どもたちや病状の落ち着かない大人の方がいても、人目を気にせず思い切りのびのび過ごせます。農的な暮らしや人手不足は私たちの存在を歓迎してくれます。「0歳から大人まで利用できる」ことで、子どもたちと大人が日常的に楽しく交流でき、また学校から就労へのつなぎ目のない利用を提案できます。
今、振り返ると、虹の道が歩いてきた道のりは、「障がい」のある方の生き方そのもののような気がしています。一見、マイナスやピンチに思える、一般的なことと異なることも、視点や工夫次第で、誰にも出せない味や強みや売りにしていけることを体験させてもらっているのかなぁと。
志高く、想い熱く、涙と笑い多き虹の道は、今日も地域に開いています。
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